Carlo Galli(イタリア)
Moira 2020
古くからイタリアでスターの象徴とされている、サーカスの王女Moiraの肖像画であるこちらの作品は、今もなお彼女が輝ける 場所の一つであり、時が止められた瞬間の偶像的なイメージを表現しています。彼女の偶像としての永遠性は、時に現代の表現と重なり合い、次第に古くなり、忘れ去られ、そして消えてしまいます。みんなから敬愛され、まぎれもない理想像であった彼女は、私たちの日常に出現する新しい偶像に押し付けられることによって、崩れてきているのではないでしょうか。このMoiraの作品はこのような疑問を抱かすことで私たちの想像力を刺激し、理想的で手付かずの美への探求を表現しています。このような偶像は今もなお、存在しているのでしょうか?