新宿区四谷荒木町といえば、小さな飲み屋が軒を連ねる呑兵衛エリア・・・

そんなところへふらっとお邪魔してきました。「番狂わせ」って店名もパンチが効いてますね。どんな店かと思いきや・・・

いやはやすごい人！店に入りきらず、外で立ち飲み状態です。みんな美味しそうなつまみを片手にお酒とおしゃべりに夢中〜。実はここ「番狂わせ」では、料理家の長尾明子さんを迎えたイベント「スナックあきこ」が開催されていたのです。

長尾さんは「minokamo」という屋号で「ごはんで町を元気に！」をコンセプトに全国各地で地元の食材を使い、料理を振る舞っています。今回は長尾さんの軌跡を辿る展示会でもあり、壁一面に今まで長尾さんがたずねた各地の様子や料理などが、写真とイラストでカラフルに表現されていました。

絵も描き、写真も撮る、多彩な料理家の長尾さん。各地の料理の風景がリアルに伝わってきて、見れば見るほどワクワクするような展示です。そしてこの日は一日ママとしてカウンターに入り、手作りの料理を振る舞ってくれました。

展示は6月28日（金）まで開催しているので、興味のある方はぜひ行ってみて下さい。

番狂わせは飲み屋でありながら、壁を無料で貸し出ししており、ギャラリーの機能を持っています。ちょっとユニークな場所での展示もまた、楽しく愉快な気分になれますよ。

番狂わせ　http://bankuruwase.net

minokamo　http://minokamo.info

代官山のT-SITEの敷地内にある駐車場を使って、蚤の市が開催されていました！

かなり出店者をセレクトしているようで、フランスの田舎町でやっているような蚤の市の雰囲気が醸し出されていました。

こちら、ステーショナリー専門のアンティークショップ。古い映画の中にでも出てきそうな、お洒落な品揃えでした。

細かいもの好きの心をくすぐるような、こちゃこちゃっとした品揃え。手前の優雅な紙箱も素敵。右奥の紙束はビュバールといって、インクの吸い取り紙として使われていたものです。昔は広告でもあり、グラフィカルなデザインに味があります。

こんな感じで古い新聞やら領収書みたいなものやらがぽんぽんと。紙もの好きには掘り出しものがありそうです。

これも面白かった。きのこのポスター。フランス人もきのこは大好きみたいで、自分で採りに行ったりするせいか、毒キノコを見分ける資料みたいなの、結構あるんですよね。フランスでは採ったきのこを薬屋に持っていくと、毒の有無を仕分けしてくれるそうです。

ワインの飲めるブースもあったりして、フランスの片田舎のようなのんびりムードでした。今回は終わってしまいましたが、またときどき開催されるようです。

代官山蚤の市

http://tsite.jp/daikanyama/event/001854.html

mtでもおなじみのアーティスト、井上陽子さんが参加している展示「間」を観てきました。

井上陽子　高田竹弥　富田恵子　ハタノワタルの４人のアーティストの合同展です。それぞれが感じた「間」を表現したコラボレーション。懐かしく、不思議で、愛おしく、安らかで、ひょうきんな・・・

様々な気持ちを思い起こさせる、表情を持った木の欠けらがあちこちに点在。ペイント、コラージュ、版画などが施された、独特の色と質感の欠けらが無造作に置かれています。

「間」について、井上さんの記述。

　それは、家であり居場所であり間である。
　都会のカラスは針金ハンガーを集めてでも
　自分たちの巣をつくります。

　ひとも家をつくり、場をつくり、間をつくります。
　私が絵を描いたり、モノを作ったりするのも
　その中のひとつのような気がしています。
　
　きっと、ずっと昔からある「いきもの」としての
　性なんじゃなかろうか、と思うのです。

積み木のように自由に積み上げたり、好きな場所に並べたり。訪ねた人は、自分の手に触れ、自ら思い思いに形作ることができます。アーティストと共同作業するような作品展、それぞれが自分だけの「間」を作ります。その日訪れた人、時間、外の光など、ふとした偶然が新しい表現を次々と生み出す、興味深い試みでした。

紙を使ったワークショップも開催。古紙、和紙、版画、ドローイングの紙片など、作り手4人の素材をコラージュしてオブジェを作り、出来上がった自分だけの「間」について、作り手と一緒に話し合う、という企画。私は参加できなかったのですが、みなさんどんな作品を仕上げ、どのような会話が交わされたのでしょう。

６月８日（土）まで開催していますので、ご興味ある方はぜひご覧下さい。

馬喰町ART＋EAT

http://www.art-eat.com