mt masking tape

COLUMN
コラム

井上陽子さんの展示

mtでもおなじみのアーティスト、井上陽子さんが参加している展示「間」を観てきました。

arteat1.jpg

井上陽子 高田竹弥 富田恵子 ハタノワタルの4人のアーティストの合同展です。それぞれが感じた「間」を表現したコラボレーション。懐かしく、不思議で、愛おしく、安らかで、ひょうきんな・・・

様々な気持ちを思い起こさせる、表情を持った木の欠けらがあちこちに点在。ペイント、コラージュ、版画などが施された、独特の色と質感の欠けらが無造作に置かれています。

arteat2.jpg

「間」について、井上さんの記述。

 それは、家であり居場所であり間である。
 都会のカラスは針金ハンガーを集めてでも
 自分たちの巣をつくります。

 ひとも家をつくり、場をつくり、間をつくります。
 私が絵を描いたり、モノを作ったりするのも
 その中のひとつのような気がしています。
 
 きっと、ずっと昔からある「いきもの」としての
 性なんじゃなかろうか、と思うのです。

arteat3.jpg

積み木のように自由に積み上げたり、好きな場所に並べたり。訪ねた人は、自分の手に触れ、自ら思い思いに形作ることができます。アーティストと共同作業するような作品展、それぞれが自分だけの「間」を作ります。その日訪れた人、時間、外の光など、ふとした偶然が新しい表現を次々と生み出す、興味深い試みでした。

arteat4.jpg

紙を使ったワークショップも開催。古紙、和紙、版画、ドローイングの紙片など、作り手4人の素材をコラージュしてオブジェを作り、出来上がった自分だけの「間」について、作り手と一緒に話し合う、という企画。私は参加できなかったのですが、みなさんどんな作品を仕上げ、どのような会話が交わされたのでしょう。

arteat5.jpg

6月8日(土)まで開催していますので、ご興味ある方はぜひご覧下さい。

馬喰町ART+EAT

http://www.art-eat.com

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
過去の記事はこちら
ARCHIVE