mtでもおなじみのアーティスト、井上陽子さんが参加している展示「間」を観てきました。
井上陽子 高田竹弥 富田恵子 ハタノワタルの4人のアーティストの合同展です。それぞれが感じた「間」を表現したコラボレーション。懐かしく、不思議で、愛おしく、安らかで、ひょうきんな・・・
様々な気持ちを思い起こさせる、表情を持った木の欠けらがあちこちに点在。ペイント、コラージュ、版画などが施された、独特の色と質感の欠けらが無造作に置かれています。
「間」について、井上さんの記述。
それは、家であり居場所であり間である。
都会のカラスは針金ハンガーを集めてでも
自分たちの巣をつくります。
ひとも家をつくり、場をつくり、間をつくります。
私が絵を描いたり、モノを作ったりするのも
その中のひとつのような気がしています。
きっと、ずっと昔からある「いきもの」としての
性なんじゃなかろうか、と思うのです。
積み木のように自由に積み上げたり、好きな場所に並べたり。訪ねた人は、自分の手に触れ、自ら思い思いに形作ることができます。アーティストと共同作業するような作品展、それぞれが自分だけの「間」を作ります。その日訪れた人、時間、外の光など、ふとした偶然が新しい表現を次々と生み出す、興味深い試みでした。
紙を使ったワークショップも開催。古紙、和紙、版画、ドローイングの紙片など、作り手4人の素材をコラージュしてオブジェを作り、出来上がった自分だけの「間」について、作り手と一緒に話し合う、という企画。私は参加できなかったのですが、みなさんどんな作品を仕上げ、どのような会話が交わされたのでしょう。
6月8日(土)まで開催していますので、ご興味ある方はぜひご覧下さい。
馬喰町ART+EAT