mt masking tape

COLUMN
コラム 2015年4月

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この写真の上にあるお皿、テキスタイルのようで独特の風合いがあります。

和紙のお皿なんです。

作られているのは島根県出雲地方。

「出雲ノ/IZUMONO」というブランドで展開されています。

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作っているのは出雲民芸紙工房。

出雲の国は古代より紙の産出国で、

正倉院文書にも記述があるそうです。

故人間国宝安部榮四郎氏は、工房創設者で

昭和6年、民芸の創始者柳宗悦氏との出会いを機に出雲民芸紙として甦らせました。

現在はその孫の信一郎さん、紀正さん兄弟が受け継いでいるそうです。

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全て手漉きの手作り和紙。

和紙を作るには、コウゾ、ミツマタなどの植物を採取して、煮込んで繊維を取り出して、

などなど、まず素材を作るための工程が大変です。

よくテレビや写真で観る"四角い枠をガシャガシャっと水の中で揺らして紙を漉く"部分は

ほんの一部の工程に過ぎません。

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大量生産はできませんが、手仕事ならではの味わいがありますね。

島根へ行くと、工房のそばには記念館(安部榮四郎記念館)があって、

昔の和紙の道具や、たくさんの和紙作品を見ることができます。

ぜひ訪ねてみて下さい。

 

出雲ノ/IZUMONO

http://izumono.c-syoku.com/

安部榮四郎記念館

http://abe-eishirou.jp/

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ずっと工事をしていた、二子玉川ライズの第二期事業部分

「ショッピングセンター・テラスマーケット」が4月24日(金)にオープンします。

さっそく内覧会に行ってきました。

屋上庭園、屋上農園なども備え、緑豊かな気持ちいいスペース。

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24日のオープニングでは、オランダの彫刻家テオ・ヤンセンの作品

「ストランドビースト」がやってくる!

「風を食べて動く(風力のみで生物のように可動する」アート作品です。

日本でも何度か展示が行われており、世界的に有名な作品!!

テオ・ヤンセンご本人も来日するそうです。

オープンに向けて、"彼ら"もお行儀良く待機しておりました。

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そして複合型イベント「ENNICHI by 太陽と星空のサーカス」も開催。

ライブ、パフォーマンス、ワークショップ、マルシェ、映像作品上映など

様々なイベントが行われます。birdによるライブも!

約200のコンテンツがあるそうで、とても楽しみ。

こちらも絶賛準備中でした。

おとぎの国のサーカス小屋のようなこの建物、どんな風にできあがるのでしょうか。

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さてさて、ショップはレストランからインテリアまで幅広く、

世田ヶ谷初のシネマコンプレックスも登場。

さらに話題をさらっている蔦屋家電(こちらは5月3日オープン)。楽天カフェもユニークです。

mt的に注目したいのは、上記写真のDIYショップ「DIY FACTORY FUTAKOTAMAGAWA」。

関東では初出店だそうです。

mtCASAなどでお部屋のインテリアを模様替えするのが大好きな人におすすめです。

様々な種類のペンキやパーツ、工具が揃っています。

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この店注目のひとつは、店内で販売するほとんどの工具が購入する前にお試し使用できるよう、

店内にワークスペースを設置していること。

「体験できる売り場」であることが特徴です。

工具の使い心地を知ってから、自分に合った道具を買えるのは嬉しいですね。

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そして置いてある道具たちはどことなくお洒落。

こんなカラフルな工具ボックスまで揃っています。

DIYも一層楽しくなりそうですね。

4月24日のオープンが楽しみです!!

二子玉川ライズ・ショッピングセンター

http://sc.rise.sc

mtを作っているカモ井さんでも、ときどき工場見学ツアーをやりますが、

ものづくりの現場を見るのは、本当に面白いですよね。

さて、新潟県の燕三条では「工場の祭典」というイベントが毎年行われています。

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燕三条は、昔から金属加工製品を多く作っていた町で、今でもたくさんの工場があります。

金属においては、世界有数の飛び抜けた技術を持っており、その制作現場を間近に見られる、

またとない機会です。

職人さんと一緒にものづくりを行うワークショップや、

そのときだけの商品の販売などもあります。

「工場の祭典」は毎年10月に現地で開催されるのですが、

今回はその出張イベントが新宿伊勢丹で行われていたので行ってみました。(もう終了しています)

どんなものが並んでいたのか、ちらりとご紹介します。

まず、大人気だったのは「タダフサ」の包丁。

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元々常に品切れ状態らしいのですが、今回も欲しい人が殺到して行列ができたとか??

「抗菌炭化木」という環境に優しく、耐水性、抗菌性に優れた

特殊な木材をハンドル部分に使用しています。

ステンレス製なので手入れは簡単、とても切れ味の良い包丁です。

特に人気だったのはパン切り包丁だそうです。

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箱のデザインがこれまた素敵。

デザイナーは柴田文江さんです。

贈り物にも良さそうです。

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こちら、今では見かけることも少なくなった和鋏。

出来上がるまでの工程を展示しています。

全ての工程を1人の職人さんが全部やっているんだとか。

今そういう職人さんは全国でももうほとんどいないそうです。

切ったときの感触もとてもスムーズで気持ちがいいです。

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こんなものもありました。カレー皿!!

業務用の様々なステンレス加工品、厨房道具などを作っている会社です。

絶妙なカーブで使いやすいこのお皿は、

海軍からの注文で大ヒットしたとか。密かな人気商品です。

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「金の斧、銀の斧、銅の斧。あなたが落としたのはどの斧ですか?」

という童話がありましたが、こちらにはまさに金銀の斧が!!

もちろん実用品としての斧(左端)も作っていますが、

金銀のものは船の進水式のロープカットに使用される斧なんだそうです。

アメリカなどではインテリアとしても人気があるんだとか。

斧に描かれた線には、ひとつひとつに神様が宿っているという意味があるそうです。

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包丁の名入れもやっていましたので、ちょっと見学。

この日は名入れ名人が来ていて、コンコンっと叩くとあっという間に名入れが完成。

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達筆です。

こんな包丁持ってたらカッコいい。

この名入れ実演にも多くの人だかりができていました。

あちこちのブースでこういった職人の実演や思いがけないエピソードを聞けるのが面白く、

うっかり長居して、ついつい夢中で見てしまいました。

2015年は10月1日(木)〜4日(日)に燕三条で「工場の祭典」が開催されます。

ご興味ある方はぜひ、現地へも足を運んでみてはいかがでしょうか。

ものづくりの現場はやっぱり面白い、としみじみ実感したひとときでした。

「工場の祭典」

http://kouba-fes.jp

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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