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COLUMN
コラム 2015年5月

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青山スパイラルへ行ったら、すごい展示が行われていました。

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ミナ ペルホネン20周年×スパイラル30周年記念の展覧会「ミナカケル」。

天井からモビールのように、ふわりふわりとミナの作品が下がっています。

洋服、バッグ、オブジェ、そして家具まで!!

会場構成は建築家の田根剛さん。昨年ミラノサローネで圧倒的に話題をさらった

シチズンのインスタレーションを構成された方です。

実はミナのデザイナー皆川明さんとは長年の友人なんだそうです。

カラフルで愛らしくて、ちょっとひょうきんな雰囲気のミナの作品が

空中をのんびり自由に泳いでいる様子は、

とてもワクワク楽しい気分にさせてくれます。

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会場入ってすぐは、ミナがデザインした様々な洋服の展示とともに、

大きな3つのスクリーンで、

「アトリエ」「制作工場」「ショップ」の3カ所の様子が同時に流れており、

見応えがあります。

作品のアイディアが練られ、実際に制作が行われ、店で販売されていく、

ミナというブランドが作られるプロセスの全てのリアルな様子、

その根底に流れるミナの想いや精神が表現されていました。

これは本当に必見です。

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こんな風に、これまでのミナでデザインされたテキスタイルが

壁紙のように貼り巡らされているコーナーも。

ところどころにある、小さな穴を覗くと、

ちょっとしたシカケが隠れているのも面白いですよ。

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そしてつい目を凝らしてしまう、Processの展示。

実際にアトリエなどで使われている道具が並んでいます。

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この膨大なスケッチも興味深いです。

イラストがとても丁寧に描き込まれています。

いつまで眺めていても飽きません。

模索し、これだと思ったとたん疑問が生まれ、また模索し・・・の延々繰り返しだ、

というようなことが映像コーナーの一角にも書かれていました。

皆川さんがわら半紙のようなざらっとした茶色の紙に直筆で書かれた、

詩のようなエッセイのような素敵な文章のコーナーも心が惹き込まれました。

ひとつひとつの展示に丁寧でハッとするような要素が仕込まれていて、

どこを眺めても、本当に見どころが満載です。

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こちらは、皆川さんがミナを立ち上げる前、とある北の町で出会ったという服。

この服と出会わなかったら、今のミナはなかった、というくらいの、

大きなインスピレーションを与えられたものだそうです。

独特の色彩とパッチワークのような不思議なツギハギ。

一度見たら忘れられない、ちょっと幻想的でドキドキするような、強い印象が残ります。

こんな貴重なものまで展示されていて、本当に贅沢な展覧会でした。

1階と2階のショップには、バッグや小物、靴下、ワッペン、ブローチなど、

様々なミナのグッズが売られていて楽しいです。

もちろんミナのデザインのmtも売っていましたよ。

6月7日まで開催しているので、ぜひ訪ねてみて下さい。

ミナカケル  http://www.minakakeru.com

 

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倉敷へ行ってきましたよ。

mtの工場も倉敷にありますね。

ちなみにこれは消火栓のフタですが、

なんともひょうきんでかわいいので思わずパチり。

倉敷の方にはおなじみかもしれませんが、他では見たことがありません。

さて、ちょうど「フィールドオブクラフト倉敷」が開催されていたので、

せっかくなので覗いてみました。

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今年は第10回。陶芸、木工、ガラス、金属、布・染め・織、革、漆などなど、

たくさんの作り手の作品が展示・販売されています。

飲食ブースもあり、コーヒーやカレー、お菓子などが販売されています。

親子で参加できるワークショップも各種あり、一日楽しめるイベントです。

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こちらは独特なガラスの色使いが特徴的な、ガラス作家「サブロウ」の中田光彦さん

キルンワークでお皿を作っています。

カラフルな色合いに魅せられます。

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こんな風に、ものづくりの様子が実演されていることも、こちらのクラフトフェアの特長です。

作り手と直接話ができるのも楽しい。

上は徳島で制作されている「司製樽」さん。

おひつや桶、樽などを作っています。木の香りがとても清々しくて気持ちいい。

興味深そうに、子供が職人さんと話をしています。

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そして惚れ惚れと見てしまったのが、

京都で和紙を漉く、ハタノワタルさんの作品。

とてもシンプルで素朴なのですが、ぐっと心に迫る存在感があります。

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こちらでは、封筒、便せん、箱などの小物系がメインの展示でしたが、

旅館やお寺などで、壁紙や建具、障子、襖などを作る内装のお仕事もされています。

グラフィックデザインや、ご自身でアート展示のプロデュースをされることも。

幅広く活躍されている、多彩なハタノさんです。

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広場の一角で行われていた紙芝居。

子供達も集まって、みんな夢中で鑑賞しています。

PCのディスプレイばかり見ていちゃいけませんね。

ほのぼのと和む風景でした。

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二子玉川にオープンしました蔦屋家電。

あのTSUTAYAから、今度は家電ショップ!!

オープン前から話題騒然でしたが、さっそく興味津々で覗いてきました。

さて店内に入ってみると・・・

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おおお!

おしゃれな雰囲気むんむん。スペースもゆったり。

こちらは書籍ゾーン。

天井から下がる、様々なかたちのライトにも注目です。

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PCゾーン。

いわゆる"電気屋"とはまるでムードが違います。

どこかのホテルの一角のようです。

商品を見るにも、どことなくリラックス気分。

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雑貨、家電、家具、本、カフェなどが境界線なく緩やかに繋がりながら、

独特の空間を形成しています。

今までのT-SITEとベースは同じですが、そこに家電が加わり、

TSUTAYAはもはやレンタルショップでも本屋でもなく、

ライフスタイル全体を提案する店になっているのです。

"理想の暮らし"をリアルにイメージできそうな店。

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カフェゾーン。ここにもやはりスターバックスが入っています。

今までで一番ゴージャスなスタバではないでしょうか。

勉強している感じの学生も多かったですが、

ここで勉強なんてしてる場合じゃないですよ。

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もう、なんというか、南国のリゾートホテルへ来てしまったかのようです。

ここを自由に徘徊できることがなんとも贅沢。

椅子も多く設置され、あちこちに一休みスペースがあります。

2階建ての広大なスペースで、心地よく迷子になりながら、

森の中をさまよいつつ、様々な発見ができるような楽しさがあります。

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置いてある家電もひと味違う。

きちんとセレクトされています。

そして私が家電ショップで一番嫌だなあと思っている、

商品に大きく値札やら機能やら、広告をべたべた貼付けることが、

ここでは一切ありません。

冷蔵庫もすっきり。気持ちいい。

安さとか燃費とか、機能性とかではなく、

自分の暮らしをより楽しく幸せにしてくれそう、

というワクワクするようなイメージを体感できる店になっています。

豊かな気持ち、というのは、決して"安くて機能抜群!"ならいいわけではないのですね。

ほんとに、ここはびっくりしました。

今までなかった、新しい概念を多々発見できる店だと思います。

蔦屋家電

http://real.tsite.jp/futakotamagawa/

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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