ミナ ペルホネン20周年展覧会「ミナカケル」
青山スパイラルへ行ったら、すごい展示が行われていました。
ミナ ペルホネン20周年×スパイラル30周年記念の展覧会「ミナカケル」。
天井からモビールのように、ふわりふわりとミナの作品が下がっています。
洋服、バッグ、オブジェ、そして家具まで!!
会場構成は建築家の田根剛さん。昨年ミラノサローネで圧倒的に話題をさらった
シチズンのインスタレーションを構成された方です。
実はミナのデザイナー皆川明さんとは長年の友人なんだそうです。
カラフルで愛らしくて、ちょっとひょうきんな雰囲気のミナの作品が
空中をのんびり自由に泳いでいる様子は、
とてもワクワク楽しい気分にさせてくれます。
会場入ってすぐは、ミナがデザインした様々な洋服の展示とともに、
大きな3つのスクリーンで、
「アトリエ」「制作工場」「ショップ」の3カ所の様子が同時に流れており、
見応えがあります。
作品のアイディアが練られ、実際に制作が行われ、店で販売されていく、
ミナというブランドが作られるプロセスの全てのリアルな様子、
その根底に流れるミナの想いや精神が表現されていました。
これは本当に必見です。
こんな風に、これまでのミナでデザインされたテキスタイルが
壁紙のように貼り巡らされているコーナーも。
ところどころにある、小さな穴を覗くと、
ちょっとしたシカケが隠れているのも面白いですよ。
そしてつい目を凝らしてしまう、Processの展示。
実際にアトリエなどで使われている道具が並んでいます。
この膨大なスケッチも興味深いです。
イラストがとても丁寧に描き込まれています。
いつまで眺めていても飽きません。
模索し、これだと思ったとたん疑問が生まれ、また模索し・・・の延々繰り返しだ、
というようなことが映像コーナーの一角にも書かれていました。
皆川さんがわら半紙のようなざらっとした茶色の紙に直筆で書かれた、
詩のようなエッセイのような素敵な文章のコーナーも心が惹き込まれました。
ひとつひとつの展示に丁寧でハッとするような要素が仕込まれていて、
どこを眺めても、本当に見どころが満載です。
こちらは、皆川さんがミナを立ち上げる前、とある北の町で出会ったという服。
この服と出会わなかったら、今のミナはなかった、というくらいの、
大きなインスピレーションを与えられたものだそうです。
独特の色彩とパッチワークのような不思議なツギハギ。
一度見たら忘れられない、ちょっと幻想的でドキドキするような、強い印象が残ります。
こんな貴重なものまで展示されていて、本当に贅沢な展覧会でした。
1階と2階のショップには、バッグや小物、靴下、ワッペン、ブローチなど、
様々なミナのグッズが売られていて楽しいです。
もちろんミナのデザインのmtも売っていましたよ。
6月7日まで開催しているので、ぜひ訪ねてみて下さい。
ミナカケル http://www.minakakeru.com