「柳本浩市展 アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの」へ行ってきました。
自由が丘の駅からだと10分ほど歩きます。
かなり分かりにくい場所ですが、この倉庫というシチュエーションが、
柳本さんらしい雰囲気でワクワクします。
中へ入ってみると、おびただしい数の物品が、
これでもかとわんさか展示されていました。
昨年に突然帰らぬ人となってしまった柳本浩市さん。
デザインディレクターであり、その枠にとらわれず幅広い活動を行なっていた
柳本さんの収集した膨大な資料やプロダクトが一同に展示されています。
私は何度かお会いした程度でしたが、柳本さんが開設していたブログ「metabolism」
を時々読んでいたことから、その知識量には毎度圧倒されていました。
デザイン業界、インテリア業界に多大な影響を与え、
また独特のお人柄から多くの人に慕われていた方でした。
今回の展示の企画構成、設営、運営などすべて、
これまで柳本さんに関わってきた人々によるボランティアだそうです。
柳本さんだったら、これからの日本をどう捉えるだろうか?
といつも注目され、まだまだ今後の活動が楽しみだっただけに、
本当に本当に惜しい方がこの世からいなくなってしまったのですが、
今までに集まった貴重なコレクションを拝見できる、このような展示が開催されたことも、
柳本さんの人望あってのことだと思います。
さて、いざ展示を拝見してみると、一体どこから見たらいいのやら〜。
物量と情報量が多すぎて、とても一日では観きれないほど。
一巡して、もう一回戻ってみると、さっきは見つけられなかったものを見つけてしまったり。
古今東西あらゆるものが集まった、本当に、途方もないコレクションです。
でも一通りわーっと観てみると、柳本さんらしさ、みたいなものがふんわりと
浮かび上がってくるのを感じました。
柳本さんの年表を見ると、既に小学生の頃から、
収集と知識、分析の才能を発揮していたようですから、まさに超人的。
といっても、普通にモノ好き、雑貨好き、デザインやインテリア好きが
十分に楽しめる、とても親しみやすい展示です。
ディック・ブルーナの希少なコレクション、万博やオリンピックの資料、
日本各地の包装紙など、レトロデザインな紙モノ好きには凝視してしまう内容でした。
さらに展示しきれないほどの資料がファイルにまとめられ、
図書館のようにジャンル分けされ、ずらりと並べられています。
こちらも自由に閲覧することができます。(手袋着用)
展示は6月4日(日)まで。
最終日にはトークショーもあるようです。ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
-------------------------------------------------------
「柳本浩市展 アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの」
会期: 2017年4月29日(土)− 6月4日(日)
会期中無休
開場時間:12:00-18:00
会場:six factory(約250m2)
東京都目黒区八雲3-23-20
電車:自由が丘駅 徒歩11分
バス:渋谷駅(渋11)田園調布駅行−八雲三丁目下車 徒歩2分、目黒駅(黒02)二子玉川駅行−八雲三丁目下車 徒歩2分
*目黒通りから坂を下りる途中に入り口があるのでご注意ください。会場に駐車はできません。コインパーキングなどをご利用ください。
入場料:一般500円、大学生200円(学生証提示)、高校生以下無料
主催: 柳本浩市展実行委員会
協力: 株式会社 良品計画
キュレーション: 熊谷彰博
会場構成: 小林恭+マナ(設計事務所ima)
メインビジュアル: 野口孝仁、高木裕次(Dynamite Brothers Syndicate)
編集協力: 上條桂子、加藤孝司
企画協力: まほうの絵ふで、Glyph.
会場内グラフィック: 田部井美奈
PR: 小池美紀(HOW INC)
協賛:尼ケ坂サロン- 株式会社ZAK / 株式会社ウェルカム / Vitra / カーサ ブルータス / 合同会社 SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS / 株式会社ジョージクリエイティブカンパニー / Swimsuit Department / 株式会社スマイルズ / SOURCE / 立川裕大 / 株式会社ディック・ブルー ナ・ジャパン / 株式会社デルフォニックス / 株式 会社ナカサアンドパートナーズ / ハーマンミラー ジャパン株式会社 / 株式会社ビームス / 株式会社ボブファンデーション / 株式会社メソッド / 有限会社ランドスケーププロダクツ (50音順)