テンセグリティ??
長野県の諏訪へ行った時、とある古道具屋さんを訪ねました。
そこで行われていた不思議な展示。
コックピットのような空間で、
一人のアーティストさんがせっせと作業しています。
これは何でしょう??
材料は割り箸、輪ゴム、マスキングテープのみ。シンプル!
簡単なような、複雑なような、
何だかよくわからないけれど、
均整のとれた、ベストバランスな形。
不思議な骨組み構造、テンセグリティというそうです。
1950年代に、思想家、建築家、発明家でもあったバックミンスター・フラー
という方が提唱した概念で、
生物の細胞を支える骨格を形作っている、という学説があるそうです。
これを作っているアーティストさんはダンサーでもあり、
自身の体の構造を調べるうちに、テンセグリティのことを知ったのだとか。
手でぐにゃっと押しつぶしても、自然に元に戻る、バネのような構造。
一つの方向を引っ張ると、意外な部分が動いたりします。
人間の骨と筋肉の構造が、お互いに関わりあっていることを体感するような、
不思議な感覚があります。
これを制作するワークショップも開催されていました。
風変わりながら、バランスのとれた気持ちのいい形に不思議と魅了されます。
ただ飾っておくだけでもきれいだし、触った時の感覚も面白いです。
テンセグリティはなかなか難しい概念だけれど、ちょっぴり興味が湧いてきました。