少し前に行った岩手県の陸前高田です。
こちらは「高田松原復興祈念公園」。内藤廣設計です。
津波に襲われた広大なエリアが、言葉にならないような美しい公園に変わっていました。
入り口の建物は「東日本震災津波伝承館」として、実際に被災したものや、当時の様子を残した記録映像、被災者の声を集めた資料など、震災に関する様々なものが展示されています。
建物内には「道の駅」もあって、岩手の特産品などのお土産を買うこともできます。
公園の奥へ進むと、「奇跡の一本松」に出会えました。高田松原はかつて2キロに渡って7万本の松が植えられていたという、広大な松林が続く海岸だったのですが、津波で全てが流され、これは奇跡的に一本だけ残った松。ニュースで何度も取り上げられているので、知っている方も多いと思いますが。
手前の建物は、津波で壊れたユースホステル。震災遺構として残されています。
(震災後に根腐れが起こったため、現在の松はモニュメントとして補強し、残されたものだそうです)
震災から10年が経ち、やっと嵩上げ工事が終わったそうで、まだまだといえど、陸前高田も復興へ向けて大きく動き始めていることを感じました。
こちらは隈研吾設計の複合型コミュ二ティー施設「まちの縁側」。
中にはカフェや保育園が入っていました。
裏から屋上に上がれるようになっており、陸前高田の復興の様子を一望できます。
そして内装は、なんとmtでもお馴染みのミナペルホネン!
中に入って、一人静かに興奮。
無垢の木の温もりがとても気持ちのいい空間です。地元の気仙杉が使われています。
やっぱり椅子もかわいい。
ランプもかわいい。
トイレのサイン。かわいすぎる。
実は、陸前高田は今、有名建築家による建物が続々増えているようで、建築好きにとってもかなり心惹かれるスポットとなりつつあるようです。名建築巡りのスタンプラリーもありました。
ちなみにまちの縁側の隣にも、内藤廣設計の 陸前高田市立博物館ができるようです。私たちが行った時はまだ絶賛建設中でした。
こちらは伊東豊雄設計の「交流施設 ほんまるの家」。すごくユニークな建物ですね。
こんな感じの楽しそうな公園の隣にあります。
建物内部の様子も面白い。
こぢんまりとした空間ですが、部屋の反対側にはキッチンも備えられており、ワークショップやイベントなどを行うスペースになっていました。ここ、mtで何かやっても良さそう、と勝手にリサーチ。というか、陸前高田の名建築を巡回しながら、mtのアートイベントなどできたら楽しそうだなー。いつかやって欲しいなー。
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高田旅ナビ