群馬県の桐生市というところへ行っていたのですが。
ん?花ぱんって??
妙にレトロなロゴとネーミングが気になる・・・。
入ってみることにしました。
花ぱん。これですね!
素朴でかわいい雰囲気のパッケージ。
100年以上の歴史を持つ、桐生の郷土菓子だそうです。
桐生天満宮の梅紋をモチーフにしているので、花の形です。
桐生市内のお菓子屋さんでは、花ぱんを作っている店がいくつかあるそうです。
私たちが行ったのは小松屋。創業明治29年という老舗でした。
そして店の奥にふと見つけてしまった。
ナニコレ!!!!
箱のデザインが民藝的ですごく素敵です。
わーっ!素敵だ素敵だ!とはしゃいでいたら、きれいに包んでくれて、紙袋に入れてくれました。
紙袋のデザインもいいですねー。
よくよく聞いてみると、小松屋の近くにある「芭蕉」という喫茶店の初代店主・小池魚心さんという方が、デザインを手がけたとか。小池さんは料理人でありながら芸術にも造詣が深く、染色家で版画家でもあったそうです。
実はここへ来る前に偶然、芭蕉にも行っていたのですが、棟方志功の壁画に、おびただしい民芸品の数々が並ぶ、ものすごい古民家喫茶店だったのでした!おおお、なるほど、そうだったのかー、と合点!
改めて、包装紙デザインをUP。
ものすごくシンプルなんだけど、手書きの感じがなんとも味があっていい雰囲気。
文筆家・甲斐みのりさんの著書「お菓子の包み紙」の大扉にもなっているそうです。さすが!
こういうデザイン、大事にしたいですね。
購入後、しばらく桐生の街を散策していたら、
あれ?さっきの小松屋の店主がこちらに近づいて来るではないですか!
「きっと好きじゃないかなと思って。これ、よかったら差し上げます」と差し出されたのは古いマッチ箱!
きゃあ、嬉しい!!!
とってもかわいいお土産と思い出をいただきました。
花ぱんもとても美味しかったです。
味は昔食べた「甘食」に似ているかなー。
周りが砂糖でコーティングされているので、甘食よりややむっちり詰まった食感。
和製ビスコッティ(というほど硬くないけど)みたいなイメージで、コーヒーにめちゃくちゃ合います。
ごちそうさまでした。
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小松屋