マティス展
東京都美術館では現在「マティス展」を開催中。
日本で20年ぶりの大規模な回顧展、とのことで話題を呼んでいます。
「色彩の魔術師」と呼ばれるフランスの芸術家、アンリ・マティス。ワクワクするような作品のカラフルな色使いに引き込まれます。
マティスは中近東のテキスタイルや骨董品などにも興味があったらしく、たくさん収集していたようで、それらを室内にわっと置き、かなり細かなフォルムや複雑な模様の品々がごっちゃり並んでいるにも関わらず、なんとなくいい具合に簡素化され、なぜか全体は調和しており、観ていて妙な気持ち良ささえあるという不思議な感覚。マティスの為せる芸術マジック!(展示の一部は撮影OKです)
後期になってくると、かなりデフォルメ系が増えていきます。
実はマティスさん、晩年に大病を患い、思うように絵が描けなくなってしまったそうなのですが、切り紙絵だったらできる!ということで、病床でもはさみを片手にチョキチョキ作っていたそうです。「切り紙絵はいきなり色彩で描くことができるのが最大のメリット」と言っていたとか。えっと、もし現代にマティスが生きていたら、絶対mt使ってましたよね。mtならいろんな色があって、糊を付ける手間も省けるし、貼ったり剥がしたりもできますから。もっとさらにたくさん作品を作っていたかもしれない。しかし、切り絵にしても随分細かくくねくねと切っています。ハサミの魔術師でもあったんじゃないかと思ってしまいます。マティスのアートへの情熱を感じます。
じっくり鑑賞していたら4時間以上かかってしまったくらい、大充実の展示内容でした。しかし今回すごいのは展示だけではなかった。
ミュージアムショップという最大危険区域が最後に控えていたのでした。
「マティスの気配を感じる暮らし」をテーマにオリジナルグッズを多々販売していたのですが、噂には聞いていたけれど、今までのミュージアムグッズの中でもずば抜けてダントツと思うくらいにクオリティが高かったです。種類も多く、そのどれもが、え、なにこれ、欲しい!!と直球で物欲を刺激する品揃え。恐ろしや〜。
そんなわけで久々にあっけなく散財。(写真以外にもTシャツとか手ぬぐいとか、他にも色々買ってるんですが、とめどがないので省きました) 展覧会カタログは、表紙が3パターンあって、好きなものを選べるようになっているし、ポストカードは一緒にカードスタンドや額なども販売していて、家に帰ったらすぐ飾れるように配慮されています!
うわ、センス良いし気が利いているなあ、と思ったものその1。これなんだと思いますか?ザ・フランスを象徴するカフェオレボウルをデザインしたパッケージ。中には、オオヤコーヒーがブレンドしたコーヒーバッグが1つ入っています。マティスの時代にフランスと関わりのあった国のコーヒー豆をブレンドしているという凝りよう。カフェオレを美味しく淹れるためのレシピも付いています。豆は全部同じだそうですが、絵柄が色々あって、つい3つも購入(5種類くらいありました)。レシピ通りに淹れてみたら本当に美味しかった!オオヤコーヒーさんですから、味も間違いありません。プレゼントにもいい。
センス良くて気が利いているその2。レモンケーキとポストカードのセット。お菓子とカードが各1個ずつ、オリジナルの袋に入っています。マティスはレモンなど果物をモチーフによく絵を描いており、マティスが長く滞在していた南仏はレモンの産地。そんなわけでレモンケーキっていうチョイスがナイスセンスです!スタッフが日本中のレモンケーキを食べ比べて、美味しいものだけを何種類か厳選したとか。私が行った時は3種ありました。(ので全種購入) 紙袋はマティスの集大成ともいえる作品、ヴァンスのロザリオ礼拝堂のステンドグラスとそこへ行くマップが描かれています。いやー、どこまでセンスが良いのやら。この袋も捨てられないでしょう。こちらも誰かへのプレゼントにも良し。
言わずもがな、マスキングテープもありました。(mtかは不明) マティスの晩年の代表作「JAZZ」シリーズが8種類、プリントされています。この絵柄、まるでマスキングテープのためかというくらい、すごくぴったり馴染んでいます。マティスさんがもし生きていたら、mtのデザインたくさん作って欲しかったなあ。
マティス展は2023年8月20日まで、まだまだ開催中。(といってうっかりしていると終わるので、絶対行きたい方は早めにチケットのご予約を!)個人的にはとってもオススメの展示です!!散財にはくれぐれも注意!!
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マティス展
https://matisse2023.exhibit.jp/