出雲大社の祝凧
島根県に行っておりました。島根といえば出雲大社!この大きな注連縄は有名ですね。写真を撮っている人も多数の栄えスポットですが、実はこちらは出雲大社本殿ではありません。神楽殿といいます。
御本殿はこちらです。お間違えなく!!二礼四拍手一礼でお参りしましょう。
さて、出雲のお土産にと、思わず手に取ってしまったのがこちら。「大社の祝凧」です。
かつては出雲大社の千家・北島両国造家でお祝い事があると、氏子が出雲大社近くの海辺、稲佐の浜で巨大な凧を揚げてお祝いしたそうです。現在はその風習はなくなったそうですが、縁起の良いお土産として、少し小ぶりなサイズの凧が復活。紙製で、赤いのは「鶴」、黒は「亀」の字を表しています。グラフィカルなデザインがなんとも美しい!お正月などに飾りたい、素敵な凧ですね。日本らしさのあるインテリアとして、外国人にも喜ばれそうです。作られている方はたった1人で手作りされているそう。とても貴重な郷土玩具です。
島根では、他にも可愛い郷土玩具を見つけたのでちらっとご紹介。こちらは「松江蒸気船」。
明治時代に京都の舞鶴港から、島根の松江まで日本海を運行していた蒸気船を玩具にしたものだそうです。一度は途絶えてしまったのですが、松江の窯元、袖師窯の尾野真弓さんが復活させました。尾野さんも、以前からこの船の存在を知り、「可愛いな、誰か復活してくれないかな」と思っていたそうですが、自分で作ってみたら楽しくて、いつの間にか作り手になっていたそうです。どこか無国籍な雰囲気もあって、レトロな可愛さがいい感じの蒸気船です。
そしてこちらも可愛いので一緒にご紹介。ちょっとユーモラスな風情あるちび人形。天神さまだそうです。
蒸気船と同じく、尾野さんが復活させた「松江のお宮さん」という、天神さまの祠を模した郷土玩具があるのですが、かつて、子供達はその祠の中に、天神様の人形を入れて遊んでいたらしいです。どんな人形だったのか、その現物や資料は残っていないそうですが、そこで想像を膨らませて新たに作ったのがこの「練天神」。練天神の土人形は検索するとたくさん出てきますが、もうちょっとキリッとしたお顔のものが多く、こんな風にデフォルメされたユルキャラ系はここだけかもしれません。妙に愛嬌があって和みます。