新国立美術館でマティス展
新国立美術館にて「マティス 自由なフォルム」展が開催されています。
昨年の東京都美術館に続いて、またしてもマティスの展示。人気がありますねー。
しかも今回の展示は主に「切り紙絵」にフォーカスしています。
晩年のマティスは、大病を患って体が思うように動かず、絵を描くことが難しくなっていましたが、切り紙絵なら、ちょきちょき切って貼り付ければいいので体の負担も少ない!できる!となったらしく、かなり精力的にたくさんの切り紙絵を制作しています。
今回のメインはこちら「花と果実」。410×870cm。可愛くてほのぼのとした、子供の遊びみたいな雰囲気もありますが、実物は巨大でかなり迫力があります。これはぜひ、現物を間近で観て欲しい。
切り貼り好き、コラージュ好きには、なかなかたまらない展示だと思います。mt工作のヒントにもなりそうです。
特にハマったのが、このカズラ(上祭服)のデザイン。カズラとは、キリスト教で教会のミサの時に、司祭や牧師が着る礼服のことです。かなりたくさんのバリエーションをデザインしており、色や模様がカラフルで、こんなにも自由でのびのびとしたものを作っていることに驚きます。こちらもちょっと子供の遊びみたいな無邪気ささえ感じさせるデザインです。マティスさん、これ考えるの楽しかったんだろうなあと想像してしまう。
この部屋は自由に写真を撮ってよかったので、バシバシ撮影してしまいました。こんな黒一色のものも面白いです。
1951年、マティスが81歳の時、日本で初めての個展が東京の国立博物館で開かれました。今も人気の高いマティスですが、この当時の新聞にも「熱狂的に迎えられた」と伝えられているそうです。雑誌でもマティス特集が組まれ、切り紙絵が表紙を飾りました。
展示の最後には、マティスが晩年に最大の情熱を注いだ傑作「ロザリオ礼拝堂」の建物内の様子がそのまま再現されています。実は、私はこの礼拝堂が好きすぎて、フランス・ニースの現地にも3回くらい行ってるのですが、光の様子までリアルな再現度の高さに驚きました。
昨年のマティス展では、アホかと思うほどグッズを買いまくってしまったので、今回は図録とバッグなど、少なめの買い物で我慢しましたが、テーブルウエアやステーショナリーなど、今回もマティスらしいデザインのグッズが色々ありましたので、最後にチェックをお忘れなく(残念ながらマステはなかった模様)。5月27日(月)まで開催していますので、切り紙やコラージュに興味のある方はぜひ行ってみてください!
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国立新美術館「マティス 自由なフォルム」