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民藝展へ

世田谷美術館で行われている「民藝展」に行ってきました。

民藝の展示はもう何度も何度も行っており、なんなら民藝協会の会員だったりもするのですが、それでも展示の仕方が変わると、また新しい発見があったりします。民藝館の展示はあまり説明がないので、今回の展示でその地方らしい民族文化の解釈や、柳さんたち民藝運動のメンバーがどんな様子でこの物品を手に入れたのか、などが詳しく分かって面白かったです。

最後の展示では、元ビームスバイヤーで現代の民藝の発展にも貢献した、〈MOGI Folk Art〉のテリー・エリスさん、北村恵子さんがコーディネートしたインテリアルームが登場。今の時代に合う新しい民藝の楽しみ方を提案しておりました。

さらに、現代の作り手の作品展示や映像を流していたのも見応えがありました。映像では陶芸・ガラス・籠・和紙などそれぞれの作り手がものづくりのリアルな現状を語り、今も脈々と続き、次世代へ繋げていこうとみなさん様々な想いを持って努力されている様子が伺えました。大事な芯の部分は変わらずとも、時代の変化に対応して新しく取り入れていくことも大事だと、どの作り手さんもおっしゃっていた。

特に印象に残った八尾和紙。富山県は薬の行商が発展した歴史があり、その薬の包み紙に和紙が多々使われていたそうです。しかし現在、手漉きの和紙って一般の人は普段の暮らしでほとんど使うことはないですよね、と八尾和紙をつくる桂樹舎の社長さんそれでも、テリー・エリスさん、北村恵子さんなどと一緒に、新しいインテリア商品を開発するなど、常に模索し、進化を続けているようです。桂樹舎の和紙はカラフルな色使いの型染めがとても可愛いんですよね。

ショップコーナーは写真を撮ってもいいですよ、とご許可いただいたので、少しだけ。こちら八尾和紙のコーナーです。懐かしくもあり、モダンでもある不思議に心惹かれるデザインは、手漉き和紙だからこその質感に味わいがあります。

柳宗悦の思想に惹かれ、民藝を学び、民藝に向き合いながら創作活動を行う、染色家でアーティストの宮入圭太さんの作品。こちらも販売されていました。和紙に独特な風合いの絵柄が描かれており、とっても素敵です。

そうそう、民藝展はショップにも大注目です。陶芸、ガラス、布、かご、お菓子、世界の民藝品など、かなり品数豊富に様々な作品が販売されていました。ショップに普通に買い物に行きたいくらい。(ショップだけの訪問も可能です)

マスキングテープもささやかながらちょこっと登場しています。見本の一番下のテープは宮入さんのデザインです。マステも実は美濃の和紙でできているんですよね(機械漉きですが)。日本文化にすこーしだけ貢献しているかな??日本の和紙の魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。展示は6月30日(日)までやっていますので、ぜひ行ってみてください。

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民藝展

https://mingei-kurashi.exhibit.jp/

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