城かと思ったら
我ながらあちこち行き過ぎだと思うのですが、つい先日は和歌山県へ行っておりました(夏休みではなく出張でした)。
和歌山といえば有名なのはパンダですが、今回驚いたのはこちら。
え?ここって和歌山県なの??
どこかヨーロッパの古城かと見紛う風景ですが、ノイシュバンシュタイン城でもモンサンミッシェルでもありません。和歌山県、南紀白浜です。
近づいてみるとオリエンタルな雰囲気もあり、中近東のような、中国のような、異国情緒が無国籍に入り混じっていて、なんとも不思議な雰囲気です。ジブリのアニメにでも出てきそうな、空想の世界の建物のようです。
とにかく見れば見るほど、驚きが絶えません。こちら実は「川久ホテル」というホテル。元々は会員制の超高級リゾートホテルだったらしいですが、今は誰でも泊まれます。バブルの絶頂期に創業者が贅の限りを尽くし、最高の素材と最高の職人を集めて建てた美術品のような建造物。いやー、すごい。見応え抜群です。
中へ入ってみると、これまた驚異の大宮殿です。内装も一切手抜きなし。総額400億円とかなんとか、何かの記事に書いてありました。豪華絢爛の極みで、もう、「うわー」としか言いようがありません。
創業に携わったマダムのビデオを拝見しましたが、「狂気の結晶」「ここは異界なんですよ」と数々の名言を発しておりました。
入場料1000円を払うと、館内「川久ミュージアム」の見学ができます。シャガール、サルバドール・ダリ、横山大観など、世界中から集めたという、錚々たる美術品の展示があります。
上の写真は、館内の奥にあった小部屋です。大宮殿を見た後だと、小さくて落ち着くわあ、という雰囲気ですが、内装設計はなんとインゴマウラー。インテリアに詳しい人なら知っている、ドイツの有名な照明デザイナーです。よく見るとユニークな照明が使われています。ヘンリー・ムーアの「母と子」が展示されています。
この部屋もびっくり。大広間の天井には、イタリアの画家・ジョルジオ・チェリベルティの「愛と自由と平和」をテーマにした巨大な天井画が!圧倒的な迫力。あまりにも現実感がなさすぎて、夢を見ているようでした。
ミュージアムショップには、なんとmtを発見!ホテル内にある陶板の壁と、「シュトックマルモの柱」と呼ばれる印象的な青い柱がデザインされた、2種類のテープがありました。
2022年よりアーティストインレジデンスも行っているそうで、その時に制作した12名のアーティストの特別展示も行われたようでした。mtもいつかここで何かできるかも?やったら面白いかも?とちょっと目論見目線で見てしまったり。
とにかくものすごい圧巻の建物で、異世界から壮大なパワーをもらったような気分でした。南紀白浜へ行ったら、一見の価値ありです。
最後におまけでパンダの癒され画像を貼っておきます。アドベンチャーワールドのパンダ部屋は完全エアコン完備。パンダはいつ見ても和みますね〜。
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川久ミュージアム