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krank展

東京・銀座の無印良品6Fにある、ATELIER MUJI GINZAで行われているkrankの展覧会「MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー」を観てきました。

krankとは、福岡にあるヨーロッパで買い付けた古い家具や小物、洋服やアクセサリーなどを扱う店なのですが、そう一言では簡単に説明できない、独特のファンタジックな世界観があります。店のつくりも他にはないすごーくユニークな仕掛けがあちこちにあるのです。初めて店を訪れたときは、その唯一無二の空間に驚き、深く感動しました。以来、個人的にもkrankのファンです。

オーナーの藤井健一郎さんは、古い家具や道具、オブジェを組合わせて、物語の中に入り込んだような、幻想的で心温まる、詩情豊かな世界を表現する天才なのです。

特に光や鏡などを効果的に使い、動物や人のオブジェと上手に組み合わせてちょっと違った角度で印象的に見せ、詩的な風景をつくり出す様子にとても惹き込まれます。

mtのブログなので紙を使ったと思われる効果的な表現をいくつか紹介しますが、上記はガラスの木箱の上面に星形の紙を散らばせて、光を当てることで、まるで天使の上に星が降ってくるような、ファンタジックな世界。それほど凝ったことをしているわけではないのに、ずっと眺めてしまうような、不思議と心惹き込まれる表現方法だと思います。

これも、とても好きな作品です。手前に小さな草花のようなもの。奥に鹿のような動物がいて、光を当てると影の動物の背中に羽が生えています。「その花はやがて翼となって…」というタイトルが付いています。まるで魔法のような表現。こんなことを思い付くなんて本当にすごい!

こちらも素敵な作品でした。ランプのところどころに丸い穴を開け、その光が英字のチラシを貼った壁に映し出されて、気球が飛んでいるような風景に。本当にさり気ない遊び心で、ハッとするような夢の世界を作り上げています。

藤井さんの作品は、あれれ?というささやかなサプライズを醸し出しながら、静かに優しく語りかけ、心和ませてくれるような作品が多くて、観ているだけで癒されます。

他にも色々な作品が展示されており、さらに無印良品の2階〜5階の各フロアにも印象的な展示があります。11月24日(日)まで開催されていますので、興味のある方はぜひ行ってみてください。

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ATELIER MUJI

https://atelier.muji.com/jp/

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