
東京都現代美術館へ
東京都現代美術館で開催されている「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」へ行ってきました。
坂本龍一さん、YMO時代からのファンです。とても楽しみな展示でした。
「音を視る 時を聴く」って一体どんな展示なのでしょう??
昏い静けさもあり、若々しい賑やかさもあり、こぢんまりとプライベート感もあり、自然の中に解き放たれた感もあり、幻想的な夢のようでもあり。まるで坂本さんと一緒に旅をしているような、時には坂本さんの頭の中に潜り込んだんじゃないかと思うような、五感を心地よく刺激する、坂本さん独自の世界観が表現されていて、すぐ近くに坂本さんがいるような錯覚を感じました。今までにないユニークな展示。たぶん、坂本龍一をあまり知らない人でも(そんな人いないかもしれないけど)、楽しめる展示だったんじゃないかと思います。
最後の展示は霧まみれ!!
「坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎《LIFE–WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662」
こちらは野外展示なので、外から覗くこともできますが、霧の中に入ったほうが絶対面白い。もくもくと出てくる霧に埋れて、前がかすみ、やがて見えなくなります。
ちょうど昨年、中谷芙二子さんのお父さんである科学者の中⾕宇吉郎の研究資料が展示されている「中⾕宇吉郎 雪の科学館」へ行っており、そこでも芙二子さんの作品を体験することができました。あちらでは、目の前に湖が広がる中庭に、グリーンランドの石が敷き詰められており、時間ごとにフワーッと霧が発生します。
霧の展示をまた違った形で体験できたことはとても興味深く感じました。
しかし、世界的な音楽アーティストの展示だけあって、チケット予約制にも関わらず、入るのに長蛇の列でした。私は平日午後イチに行ったけれど、入るまでに30分以上は待ったんじゃないかな。夕方になってもずっと並んでいました。中も劇場のように映像を見る展示がいくつかあり、座る席が足りず、立ち見の人がたくさんいたり、人が溢れかえっているところが一部ありました。
グッズコーナーも激混み!!マスキングテープもありました。あの展示が、テープになっていますよ。他にちょっと面白かったグッズは、オリジナルのお茶。坂本さんはとってもお茶好きで、「お茶ほし地獄」と自分で言っていたそうです。
3月30日(日)までのあと少しの展示期間で、かなり混んでいるかもしれないけれど、でもこれは観てよかったと思う展示です。ご興味ある方はぜひ!!
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東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/