
マスキングテープ製造の廃材で子どもたちの遊び場を作る。
#06『mt NEXT 100』
これから先の100年に向けた
廃材を活かし、新たな価値を生むプロジェクト
Dream Network Activity
川井知子さん
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マスキングテープの製造工程で捨てられてしまう廃材を活かし、新たな価値を生むプロジェクト「mt NEXT 100 project」のアイテムを使ったエコなワークショップを岡山・アルネ津山にて開催しました。

mt upcycle workshop
カモ井加工紙(以下カモ井)では創業100周年を機に、これからの100年に向けて、素材と丁寧に向き合い、お客さまにものづくりの楽しみをお届けし、さらに幸せを循環させる活動として、廃材を活かし、新たな価値を生む「mt NEXT 100 project」をスタート。それらを活かした新しい試みとしてDream Network Activityがmt upcycle workshopの企画・プロデュースを担当しました。
「含浸という手法で染められた工業用のマスキングテープ原紙は、両面ともにカラフルで透明感があり、とってもかわいいんです。これらで子どもたちの遊び場を作りたい!という宿題をいただいて、イマジネーションが掻き立てられました」
廃材から生まれたmt heta box、和紙ラッピング、和紙パッキンを使って子どもと遊ぶアイデアをスペースいっぱいに詰め込みました。
「本当はお子さんに思いっきりおえかきや紙あそびをさせてあげたい。そんな想いをもった親御さん、先生はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?」
マスキングテープをカットする際に廃棄される端っこの「ヘタ」で積み木遊びをしたり、廃材の紙をカットした「和紙パッキン」のプールで身体を動かしたり。たくさん使ったり、思いっきりはしゃいでも大丈夫なので、子どもたちにも大好評。

子どもたちにも大好評だった「和紙パッキン」のプール
「エコの観点から、マスキングテープの廃材以外のパーツも再利用できるものやテープの紙管など、できるだけ工場にあるものを活用しました。以前イベントで使った大きなオブジェや、品質チェックの際によけていたほとんど遜色のない商品など、工場の隅っこで廃棄するにはもったいなくて眠っていたアイテムがたくさん見つかり、今回できるだけ使用しました。
また、大人気だったのが、mt casa paintable tapeを貼った大きならくがきコーナー。もともとはDIY向けに開発された商品でしたが、サインペンやクレヨンなどさまざまな画材で描けるので、子どもたちの創作パワーの発散にぴったり。おうち使いもおすすめです」

mt casa paintable tapeを壁一面に貼った大きならくがきコーナー

過去のイベントで使用された大きなオブジェも再活用
子どもたちにマスキングテープがどのように作られているかを伝えることができ、またおうちに帰っても活用できるmt NEXT 100シリーズを使った工作が楽しめる「学びのコーナー」も設置しました。
ここで遊んだ楽しい思い出とともに、マスキングテープができるまでの工程や素材の話、ものを大切にする気持ちを少しでも記憶に刻んでもらえたら嬉しいです。また次回どこかで開催できればと思います。