民藝の100年
東京国立近代美術館へ行ってきました。
建物の設計は近代建築の巨匠の一人とも言える谷口吉郎。
帝国劇場や慶應大学校舎、美術館なども多く手がけている有名建築家です。
ル・コルビュジエを思わせるシンプルでかっこいい建物。
現在開催されているのは「民藝の100年」展。
2月13日までなので、気になる方はぜひ行ってみて!
100年はかなり壮大でした。
民藝の歴史紹介とともに、柳宗悦をはじめとする民藝運動に関わってきた人々の収集物が膨大に展示され、
印刷物やムービーなどもあるので、じっくり観ていたら1日がかりです。
驚くほどに見応えありました。
工芸品などの展示物は民藝館で見たことのあるものも結構あったのですが、
このように時系列で、当時の柳さんたちの動向などを感じさせながらの具体的な展示はあまりなかったので、
新鮮に観ることができました。
ムービーや印刷物などは、昔の窯元の様子や明治大正の町並みの写真がちょこちょこ出てきて、
とても興味深く鑑賞しました。
「民藝」など柳さんが編集した昔の冊子は、装丁が恐ろしく凝っていて、
手仕事の布や和紙などが表紙に使われていることも多く、
ずらりと並べた様子は圧巻でした。(写真上のショーケースの中にも一部あります)
こちらはミュージアムショップのコーナー。
やはりマスキングテープ売ってました。
他社製かもしれませんが(メーカー特定できず)、もうミュージアムショップにマスキングテープは当たり前、みたいな感じになりましたね。コレクションしている人も結構いるのではないでしょうか。
柚木沙弥郎さんグッズがたくさん売られていたのも驚き!
99歳の染色家、とは思えないほどの自由でモダンな色使い。
これはやはり買えば良かったかなあ。
柚木さんも立川のPLAY!ミュージアムで30日まで展示が行われていました。
2月11日からは、島根県の「浜田市世界こども美術館」で展示が始まります。
柚木さんのマスキングテープはPLAY!ミュージアムで売ってたみたいですが、
普通に販売して欲しい!!
絶対売れる!!
そして私が買ってきたのはこのマスキングテープでした。(民藝の方のじゃないのね)
かなりなんだか分かりにくい写真ですが、日本画の巨匠、横山大観の大作で重要文化財「生々流転」です。
(見たことない方は検索してみてください。)
この美術館に収蔵されている作品で、こちらは外にある常設のミュージアムショップで買いました。
現物は全長40mの大絵巻物!!
ひとしずくの雨がやがて大河へと流れ、龍となって天に昇る、という壮大なストーリーが描かれています。
初めて観たときはえらく感動したのですが、まさかこの大スペクタクルをマスキングテープにしてしまうとは!
ありがたみが重くて、とても使えそうにありません・・・
———————————-
東京国立近代美術館