高澤ろうそく
これは一体なんでしょう?
実は、これ、和ろうそくの芯の部分。
和ろうそくは、筒状に丸めた和紙の上から灯芯を手巻きして作るそうです。
灯芯とは、イグサの表皮をはいだ、中のスポンジ部分。
紐状になったイグサをぐるぐる巻いて作ります。全て自然素材なんですね。
芯は空洞になっているので、燃えている間も酸素が通り、明るく消えにくいろうそくになるんだそうです。
ちなみに、高澤ろうそくで使っているロウの部分は、ハゼの実、菜種、米ぬか、パーム椰子など。
写真の左下にあるのがハゼの実です。
そして右上にあるのは漆の実。漆といえば輪島塗が有名ですよね。
この地域は昔から漆がとれたので、それをろうそくの原料に使っていたそうです。
高澤ろうそくには、輪島の漆の実だけを使ったろうそくも販売されています。
ほんのり淡く味わい深いグレーカラーでとてもかっこいいろうそくです。(写真の左奥にちらっと見えるのが漆ろうそくです)
これも大人気!いろんなお花の絵が描かれた絵ろうそく。
可愛くて、お土産にとついあれこれ買ってしまいました。
高澤ろうそくさんは、能登半島の七尾市にあります。1月1日の震災で建物は倒壊してしまいました。
ここは一本杉通りという、歴史的建造物が多く立ち並ぶ、とても素敵な通りでした。
再建に向け、現在は仮店舗で頑張っておられます。ろうそくはネットでも買えますので、気になる方はぜひ見てみてください。 実は和ろうそくもmtと同じ和紙仲間だった、ということも知ってもらいたくてご紹介しました。
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高澤ろうそく