繊細で美しい花火
前回書いた「ててて見本市」の続きです。
今回の展示会で一番心ときめいてしまったのは、こちらの花火。
なんという美しさ。
ただうっとりと眺めるしかありません。
今では稀少となってしまった、国産の線香花火です。
こちらは福岡県八女市の手漉き和紙を使い、天然の草木染めで染色しているそうです。
繊細な手仕事、日本の職人はすごい、と誇らしい気持ちになります。
プレゼントにも良さそうですが、燃やしてしまうのがもったいないですね。
福岡にて、子供向けの玩具花火の製造を70年以上続けているという古い会社です。
また、国産線香花火を作る、日本では3社しかないうちの希少な1社。
国産の線香花火は、火玉が大きく、火花が4段階に変化し、長く楽しめることが特徴です。
また、ワインのように花火を熟成することもできるんだそうです。
時を経た花火は、優しく温かい炎を出すそうです。
こちらが定番の線香花火。
左側は「長手牡丹」といいます。
子供の頃によく見た、一番花火らしい花火ですね。
そして右は「スボ手牡丹」といって、300年以上昔からある花火。
一番古いかたちの花火です。
米作りの盛んだった関西地方では、ワラが豊富にあったため、
このような花火を作っていたそうです。
現在では、こちらの会社でしか作っていないそうです。
気温、湿度が低く、空気の澄んだ、冬の時期だけに作られます。
こんなモダンなシリーズもあります。
まるでお菓子みたいなパッケージですね。
「金属花火シリーズ」は、それぞれチタニウム、マグナリウム、アルミニウムを使用し、
使う金属によって、火の表情が変わることを表現しています。
それぞれ「しとしと」「ぱちぱち」「さらさら」と名前が付いています。
どんな花火が散るのか、興味をそそりますね。
「筒井時正玩具花火製造所」