こぎん刺しの障子
青森県へ行ってました。
青森の工芸品の代表的なものといえば、こぎん刺しをご存知でしょうか?
こんな風に、麻布に一定の規則性を持って、糸を刺したもの。
図案は無限にあり、その形や色の組み合せによって、雰囲気がガラリと変わるので、
オリジナリティ溢れる作品が作れます。
日本で生まれた技法なのに、北欧的な作風になったり、作家によって個性が出ます。
そんなこぎん刺しの魅力にフィーチャーしたお部屋を作ってしまったのが、
青森県にあるホテル、星野リゾート「界 津軽」。
ここのお部屋は「こぎんの間」として、無数にあるこぎんの図案をテーマにしています。
各部屋全部違う図案!!
お部屋の調度品などにこぎん刺しが施されたり、空間をデザインされたりしているのですが、
とくに幻想的で圧巻なのが、障子にデザインされたこぎん刺しです。
なんと美しいことよ。
お部屋を少し暗くして、外の光を取り入れると、障子にデザインされたこぎんの図案がふわりと浮かび上がります。
ずーっと眺めていたいような、不思議な光景。
どうやってこの障子を作っているんだろう?と思って近づいてみると・・・
これ実は、細かいテープを貼っているんですね。
より近づいた写真を撮り忘れたのですが、分かりますでしょうか?
障子に細長いテープや丸形のテープを規則的に貼って、刺繍糸を表現しているのです。
これだけの大作を手作りするのは、ちょっと大変だと思いますが、
mtでも何か応用できそう!と思いました。
和製ステンドグラスといった風情でしょうか。
ユニークながら、心和む空間。いい夢が観られそうです。
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星野リゾート 界 津軽